授乳はいつまで?|断乳や卒乳の時期や進め方
おっぱいを飲んでる赤ちゃんの姿って本当可愛いですよね!でも、そもそも授乳っていつまでするの?断乳や卒乳のタイミングはいつ?時期や進め方などママの疑問についてまとめてみました。
授乳はいつまで?
いつ頃断乳や卒乳をするの?
特に決まりはありませんが、日本では1歳前後で断乳をする子が多いようです。その理由として、子どもが1歳になるタイミングで仕事に復帰するママが多いことや、離乳食から栄養を十分に摂取できるようになること。などが考えられます。しかし、最近では無理に授乳を止める必要がないという考えも広がり、2〜3歳で自然と卒乳するまで授乳を続ける方もいます。
WHOは2歳以上も授乳を推進!?
WHO(世界保健機関)では2歳以上まで授乳を続けることを勧めていますが、特に衛生環境や食料・飲料水事情が劣悪な地域では、栄養不足や感染症の危険から赤ちゃんを守るメリットがあります。日本のような先進国では、離乳食から栄養や水分を十分に取れるようになれば、断乳や卒乳をしても問題はないと思われます。しかし、授乳はママと子どものスキンシップでもあり、子どもの心の安定剤でもあるので、ママが授乳を続けたいと思うならば、子どもが欲しがらなくなるまで与えても良いでしょう。反対に、投薬や妊娠など様々な理由から断乳をしなければならないこともあります。ですから、食事で栄養をしっかり摂れているならば、断乳・卒乳の時期はママ自身の考えで決断するのが良いと思います。
断乳をする理由
子どもを作りたいが生理が来ない
授乳中に作られる「プロラクチン」という乳汁分泌ホルモンは、排卵を抑制する作用があるため授乳中に生理が来ないこともあります。次の子どもを妊娠したいと考える場合、生理を再開するために断乳をするママも少なくありません。
復職・保育園入園のタイミング
職場復帰や保育園に入園すると授乳する時間が思うように取れなくなるため、復職・保育園入園のタイミングで断乳・卒乳を考えるママも多いようです。
投薬
ママが服用した薬は母乳にも移行するため、投薬治療が必要になった場合は、やむを得ず断乳をしなければならないこともあります。授乳中の赤ちゃんに影響を及ぼす可能性がある薬もあるので、授乳中の薬の服用に関してはきちんとお医者さんに相談をしましょう。
寝不足や体調不良
夜間授乳が続くことで、慢性的な睡眠不足に悩むママも多いです。睡眠不足が続くと、頭痛や倦怠感、免疫力の低下など体の不調につながります。断乳によりママの睡眠時間が確保されることで、母子ともに笑顔で過ごせる時間が増えることもあります。
断乳の進め方
ステップ1:1回の授乳にかける時間を減らす
ステップ2:授乳回数を減らします
ステップ3:断乳について子どもに話す
ステップ4:断乳をする
ステップ5:ママのおっぱいケアをする
※食事から栄養や水分をきちんと摂れるようになってから始めましょう。
※1日1〜2回の授乳でよくなったら断乳について子どもに話しましょう。子どもが納得してくれるように数日かけて焦らず話をしましょう。
※断乳開始から3日〜1週間ほどで断乳完了するママが多いようです。
断乳後のおっぱいケア
断乳をしたからと母乳がすぐに出なくなるわけではありません。おっぱいのケアをしなければ乳腺炎になることもありますので、しっかりケアをしましょう。
断乳初日と2日目は、おっぱいが張ってきたら少し圧抜きをして、保冷剤などで冷やしましょう。絞り過ぎるとまた新しい母乳が作られるので、あまり絞り過ぎないように注意してください。
断乳後3日目にしっかり搾乳しましょう。しこりが残らないように、おっぱいを優しくマッサージして、母乳を絞りきってください。
その後は日数の間隔をあけながら、残っている母乳を出し切っていきます。
病院や助産院の母乳外来でもケアしてもらえるので、痛みが強い場合や不安な方は、専門の方に相談やケアをしてもいましょう。
まとめ
断乳はママの選択肢の一つです。断乳をするママの中には“自分の都合でおっぱいをやめて申し訳ない”と感じてしまう方もいますが、ミルクで育つ赤ちゃんだって母乳で育つ赤ちゃんと同じように愛情をたっぷり注がれて育ちます。断乳をする理由は様々ありますが、私は子どもがおっぱいを欲しがるうちは与え続けなければ可哀そう。とは思いません。断乳は子どもの成長を手助けしてくれるものでもあり、断乳をしたら夜ぐっすり眠ってくれたり、離乳食をモリモリ食べてくれたり。という良い点もたくさんあります。断乳をするママは「一緒に頑張ろうね」と子どもに接して、子どもと一緒に断乳を乗り越えましょう。もし断乳に失敗しても自分や子どもを責めないで下さい。子どもの様子を見ながら再チャレンジするタイミングを焦らず待ちましょう。