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夏にかかりやすい子供の病気

夏にかかりやすいこどもの病気|症状と原因を知り正しく対処しよう!

 

感染症は冬に流行するイメージがありますが、こどもたちの間では夏に流行する感染症がいくつか存在しています。
夏にかかりやすい子供の病気の原因や症状を知って、夏の感染症に正しく対処できるようになりましょう。


手足口病

夏にかかりやすいこどもの病気|症状と原因を知り正しく対処しよう!

症状

手のひら、足の裏、口の中などに水疱性の発疹・発熱

体にできる発疹に痛みやかゆみはあまりないが、口の中にできた水疱がつぶれてできる口内炎の痛みで、飲食がしにくく脱水症状を起こすことがあります。
微熱を伴う場合もありますが、通常2日ほどで下がるようです。

原因

ウイルスが原因の病気で、飛沫感染、接触感染、経口感染により感染します。
原因となるウイルスは数種類あるので、何度もかかってしまうこともあります。
※潜伏期間:3〜5日

治療法・対処法

1週間から10日ほどで自然に治癒します。特効薬はなく、口内炎の痛みを和らげる軟膏などが処方されることもあります。
刺激のある食事は避け、のどごしの良い冷たいものを取るようにしましょう。
(例:ゼリー・プリン・豆腐・牛乳・麦茶・イオン飲料・冷たいスープ・冷めたおじや)

予防法

・石鹸で手を洗う
・マスクをする
・タオルを共有しない
・消毒用エタノールで手指の消毒
・次亜塩素酸ナトリウム液で手でドアノブやおもちゃの消毒

 

プール熱(咽頭結膜熱)

夏にかかりやすいこどもの病気|症状と原因を知り正しく対処しよう!

症状

のどの痛み、目の充血、発熱

39℃前後の高熱や、のどの痛みにより食欲不振が数日続くこともあります。
結膜炎による充血、目やに、かゆみ、涙がとまらなくなったり、腹痛、下痢、咳などの症状がでることもあります。

原因

ウイルスが原因の病気で、飛沫感染、接触感染、経口感染により感染します。(※プールの水を介して感染することもあります)
原因となるウイルスは数種類あるので、再度かかってしまうこともあります。
※潜伏期間:5〜7日

治療法・対処法

特効薬はないが、1〜2週間程度で自然に治癒します。症状を和らげる対症療法として、解熱剤、抗炎症剤、目薬などが処方されることがあります。

予防法

・石鹸で手を洗う
・マスクをする
・タオルを共有しない
・プールから上がったらシャワーをよく浴び、目を洗い、うがいをする。
・消毒用エタノールで手指の消毒
・次亜塩素酸ナトリウム液で手でドアノブやおもちゃの消毒

 

ペルパンギーナ

夏にかかりやすいこどもの病気|症状と原因を知り正しく対処しよう!

症状

熱・のどの痛み

38℃以上の高熱と、のどの奥が赤く腫れて水疱ができます。
口の中にできた水疱がつぶれてできる口内炎の痛みで、飲食がしにくく脱水症状を起こすことがあります。

原因

ウイルスが原因の病気で、飛沫感染、接触感染、経口感染により感染します。
原因となるウイルスは数種類あるので、再度かかってしまうこともあります。
※潜伏期間:2〜5日

治療法・対処法

特効薬はないが、発熱は2〜4日で下がり、水疱は1週間ほどで自然に治癒します。
症状を和らげる対症療法として、解熱剤や口内炎の痛みを和らげる軟膏などが処方されることもあります。
刺激のある食事は避け、のどごしの良い冷たいものを取るようにしましょう。
(例:ゼリー・プリン・豆腐・牛乳・麦茶・イオン飲料・冷たいスープ・冷めたおじや)

予防法

・石鹸で手を洗う
・マスクをする
・タオルを共有しない
・消毒用エタノールで手指の消毒
・次亜塩素酸ナトリウム液で手でドアノブやおもちゃの消毒

 

家族間でうつさないために気を付けること

どれだけ気をつけていても、感染してしまうこともあります。
家族のだれかが感染してしまった場合は、家族間での感染を防ぐために以下のことを気を付けましょう。

お風呂はシャワーで短時間に

一緒にお風呂に入ることで感染する恐れがあるので、可能な場合は1人でお風呂に入りましょう。
お風呂はシャワーで済ませるか、湯舟に浸かる場合は最後に入りましょう。

タオルの共有はNG

タオルを共有すると感染が広がる恐れがあるので、タオルの共有はしないようにしましょう。
感染者の涙や目やに、よだれ等をふくときはティッシュペーパーなど使い捨てのものを使いましょう。

手洗い・うがい・マスク・消毒

こまめに石鹸で手を洗ったり、消毒用エタノールで手指の消毒を行うことでウイルスを除去できます。
また、飛沫感染を防ぐためにマスクを着用したり、感染した人が触れた場所を次亜塩素酸ナトリウム液でこまめに消毒することも重要です。

衣類の洗濯

手足口病・ペルパンギーナの場合は、家族の衣類と一緒に洗っても構いませんが、プール熱は感染力が強いため、感染者の衣類は別で洗うように勧めているようです。

おむつの交換

便にもウイルスがいるので、おむつは密封するなどしてウイルスが拡散しないように処理します。
おむつ交換のときには使い捨てのビニール手袋をはめ、交換後は必ず石けんで手を洗い・手指消毒をしましょう。

免疫力を高める

免疫力が低下していると病気にもかかりやすくなります。適度な運動、バランスの良い食事、充分な睡眠をとるように心がけましょう。

 

アルコール消毒が効かない夏の感染症の消毒方法

手足口病(エンテロウィルス)・ヘルパンギーナ(エンテロウイルス・コサッキーウイルス)・プール熱(アデノウィルス)の原因と言われるウイルスは、ノンエンベロープウイルスといわれ、アルコール消毒ではあまり効果がないウイルスです。
消毒液としては、塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)消毒液やエタノールが適しています。
塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)消毒液は、家庭用の塩素系漂白剤(ハイター、ブリーチなど)を水で薄めることで簡単につくることができます。

[次亜塩素酸ナトリウム液の作り方]

  • おもちゃ、ドアノブ等の直接手で触れる部分の消毒(濃度0.02%の消毒液)

2Lのペットボトルにペットボトルキャップ2杯の塩素系漂白剤を入れ、2Lになるように水を加える。

  • 嘔吐物などが付着した床や衣類、トイレなどの消毒(濃度0.1%の消毒液)

500mlのペットボトルにペットボトルキャップ2杯の塩素系漂白剤をいれ、500mlになるように水を加える。

 

手指の消毒には消毒用エタノールが有効です。
濃度が低いと消毒効果が弱いため、80%〜90%の濃度を目安とするのがよいでしょう。

夏の感染症にかかった場合、いつから保育園や幼稚園に登園できる?

感染症にかかった場合、状態が良くなっても他人への感染リスクが残っていることもあるので、病気の種類ごとに登園可能な目安が定められています。
保育園や幼稚園によって基準が異なる場合もありますので、詳しくは園に確認が必要となります。
ここでは、厚生労働省・保育所における感染症対策ガイドラインによる登園目安についてご紹介いたします。
保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)PDF

手足口病の登園目安

登園のめやすは、「発熱や口腔内の水泡・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること」

出典:厚生労働省・保育所における感染症対策ガイドライン

プールに入る場合は、「熱がない・口腔内の水疱が治癒している・体にできた水疱が乾燥して破れる恐れがない」ことを確認してください。

プール熱(咽頭結膜炎)の登園目安

登園のめやすは、「発熱、充血等の主な症状が消失した後2日を経過していること」

出典:厚生労働省・保育所における感染症対策ガイドライン

感染力が非常に強いウイルスであり、症状が治まっても数日間プールを禁止していることもあるので、プールに入る場合は主治医と園へ確認をして下さい。

ペルパンギーナの登園目安

登園のめやすは、「発熱や口腔内の水泡・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること」

出典:厚生労働省・保育所における感染症対策ガイドライン

プールに入る場合は、「熱がない・喉の痛みが治まっている・口腔内の発疹が治癒している」ことを確認してください。

 

まとめ

夏でも流行する感染症がいくつかあるとわかって、年中通して感染予防は重要なのだと感じますね。
予防方法は手洗いやうがい、マスクなど年中通して同じ方法なのでわかりやすいですが、アルコール消毒の効果がなかったり、感染力が強かったりと、病気のウイルスによって対処方法に少し違いがあります。
病気の内容をきちんと理解することで正しく対処でき、感染予防や、家族間での二次感染を防ぐことにもつながるでしょう。
万が一、お子様に感染症の症状が見られた場合は、すぐにかかりつけの小児科を受診するようにしましょう。

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